突然のめまい…原因は何?年齢別でみる危険な病気と今すぐできる対処法
突然めまいがして、不安になったことはありませんか?目の前がぐるぐる回ったり、ふわふわ浮いているような感覚に襲われると、立っていられないほどの恐怖を感じる方もいるでしょう。めまいは、様々な原因で起こる症状です。放っておくと危険な病気が隠れている場合もあるので、正しい知識を持つことが大切です。この記事では、めまいの原因を様々な角度から詳しく解説します。良性発作性頭位めまい症やメニエール病、脳梗塞などの重篤な病気の可能性まで、年齢別に考えられる原因を分かりやすくまとめました。さらに、めまいが起きた時にすぐできる対処法や、めまいを起こしにくい生活習慣についてもご紹介します。この記事を読めば、めまいの原因と対処法を理解し、不安を解消することができます。また、ご自身の症状に合った適切な情報を得ることで、安心して日常生活を送るための一助となるでしょう。
1. めまいの原因
めまいは、回転感や浮遊感、ふらつきなど、様々な感覚を伴う不快な症状です。その原因は多岐にわたり、一時的なものから深刻な病気が隠れている場合もあります。めまいの原因を特定し、適切な対処をすることが重要です。
1.1 めまいを起こす様々な原因
めまいを引き起こす原因は実に様々です。代表的なものをいくつかご紹介します。
1.1.1 良性発作性頭位めまい症
良性発作性頭位めまい症は、特定の頭の位置の変化によって引き起こされる回転性のめまいです。耳石器内の耳石が剥がれ落ち、三半規管に入り込むことで発作が起こると考えられています。比較的短時間で治まることが多いですが、繰り返すこともあります。
1.1.2 メニエール病
メニエール病は、内耳のリンパ液のバランスが崩れることで起こる病気です。回転性のめまい、難聴、耳鳴り、耳閉感などの症状が繰り返し起こります。発作は数十分から数時間続くこともあり、日常生活に大きな影響を及ぼすことがあります。
1.1.3 前庭神経炎
前庭神経炎は、平衡感覚をつかさどる前庭神経に炎症が起こることで発症します。強い回転性のめまい、吐き気、嘔吐などが突然現れます。多くの場合、ウイルス感染が原因と考えられています。
1.1.4 突発性難聴
突発性難聴は、原因不明の突然の難聴です。めまいを伴う場合もあります。早期の治療が重要です。
1.1.5 脳梗塞・脳出血
脳梗塞や脳出血などの脳血管障害もめまいの原因となることがあります。ろれつが回らない、手足の麻痺、意識障害などを伴う場合は、すぐに救急車を呼ぶ必要があります。
1.1.6 低血圧
低血圧は、立ちくらみとめまいを引き起こすことがあります。特に、急に立ち上がった際に症状が現れやすいです。
1.1.7 貧血
貧血は、血液中の赤血球やヘモグロビンが不足した状態です。めまいや立ちくらみ、動悸、息切れなどの症状が現れます。
1.1.8 薬の副作用
服用している薬の副作用でめまいが起こることがあります。めまいを感じたら、医師や薬剤師に相談しましょう。
1.1.9 ストレスや不安
ストレスや不安などの精神的な要因もめまいを引き起こすことがあります。自律神経の乱れが原因と考えられています。
1.2 めまいの種類
めまいには、大きく分けて以下の3つの種類があります。
1.2.1 回転性めまい
回転性めまいは、自分や周囲がぐるぐる回っているように感じるめまいです。良性発作性頭位めまい症やメニエール病などでよく見られます。
1.2.2 浮動性めまい
浮動性めまいは、体がフワフワ浮いているような感覚のめまいです。低血圧や貧血などで起こりやすいです。
1.2.3 動揺性めまい
動揺性めまいは、体が揺れているような感覚のめまいです。小脳の障害や薬の副作用などで起こることがあります。
めまいの種類 | 症状 | 考えられる原因 |
---|---|---|
回転性めまい | 自分や周囲がぐるぐる回る | 良性発作性頭位めまい症、メニエール病、前庭神経炎など |
浮動性めまい | 体がフワフワ浮いている感覚 | 低血圧、貧血、過呼吸など |
動揺性めまい | 体が揺れているような感覚 | 小脳の障害、薬の副作用など |
2. 年齢別でみるめまいの原因と危険な病気
めまいは年齢によって原因が異なり、それぞれに特徴的な症状や危険な病気が潜んでいる可能性があります。年齢別にめまいの原因を見ていきましょう。
2.1 10代・20代に多いめまいの原因
10代から20代では、生活習慣の乱れや環境の変化、成長期の心身のアンバランスなどが原因でめまいが起こりやすいです。特に女性に多い傾向があります。
2.1.1 起立性調節障害
思春期に多くみられる起立性調節障害は、自律神経の調節機能が未発達なために、立ち上がった際に血圧が急激に低下し、めまい、立ちくらみ、動悸、息切れ、倦怠感などの症状が現れます。朝起きるのが辛い、午前中は調子が悪いといった特徴もあります。
2.1.2 良性発作性頭位めまい症
良性発作性頭位めまい症は、特定の頭の位置の変化によって、耳石という小さなカルシウムの結晶が三半規管に入り込んでしまうことで起こります。回転性のめまいと吐き気が特徴で、数秒から数分でおさまることが多いです。
2.2 30代・40代に多いめまいの原因
30代から40代は、仕事や家庭でのストレス、疲労の蓄積、生活習慣病などが原因でめまいが起こりやすくなります。また、女性の場合はホルモンバランスの変化も影響する可能性があります。
2.2.1 メニエール病
メニエール病は、内耳のリンパ液のバランスが崩れることで、回転性のめまい、難聴、耳鳴り、耳閉感などの症状が繰り返し起こる病気です。発作は数十分から数時間続き、吐き気を伴うこともあります。
2.2.2 偏頭痛に伴うめまい
偏頭痛持ちの方に多い前兆としてめまいが起こることがあります。ズキンズキンとした頭痛に加えて、吐き気や光過敏、音過敏などを伴うこともあります。
2.2.3 ストレス性のめまい
過労や精神的なストレスが原因で、ふわふわとした浮動性めまいや立ちくらみが起こることがあります。自律神経の乱れが関係していると考えられています。
2.3 50代・60代以上に多いめまいの原因
50代・60代以上になると、加齢に伴う身体機能の低下や、動脈硬化などの生活習慣病が原因でめまいが起こりやすくなります。命に関わる危険な病気が隠れている場合もあるので注意が必要です。
2.3.1 脳梗塞・脳出血
脳梗塞や脳出血は、脳の血管が詰まったり破れたりすることで、脳への血流が途絶え、脳組織が損傷する病気です。突然の激しいめまいのほか、ろれつが回らない、手足のしびれや麻痺、意識障害などの症状が現れたら、すぐに救急車を呼びましょう。
2.3.2 良性発作性頭位めまい症
若い世代にも多い良性発作性頭位めまい症は、高齢者にもよくみられます。
2.3.3 メニエール病
メニエール病は、中年期に発症することが多いですが、高齢者でも発症することがあります。
年齢層 | めまいの原因 | 特徴・症状 |
---|---|---|
10代・20代 | 起立性調節障害 | 立ちくらみ、動悸、息切れ、倦怠感、朝起きるのが辛い |
10代・20代 | 良性発作性頭位めまい症 | 回転性のめまい、吐き気、数秒~数分で治まる |
30代・40代 | メニエール病 | 回転性のめまい、難聴、耳鳴り、耳閉感、吐き気 |
30代・40代 | 偏頭痛に伴うめまい | ズキンズキンとした頭痛、吐き気、光・音過敏 |
30代・40代 | ストレス性のめまい | 浮動性めまい、立ちくらみ |
50代・60代以上 | 脳梗塞・脳出血 | 激しいめまい、ろれつが回らない、手足のしびれ・麻痺、意識障害 |
50代・60代以上 | 良性発作性頭位めまい症 | 回転性のめまい、吐き気 |
50代・60代以上 | メニエール病 | 回転性のめまい、難聴、耳鳴り、耳閉感、吐き気 |
めまいを感じたら、まずは安静にして様子を見ましょう。症状が続く場合や、強いめまい、激しい頭痛、手足のしびれなど他の症状を伴う場合は、速やかに医療機関を受診することが大切です。
3. めまいが起きた時の今すぐできる対処法
突然めまいが襲ってきた時、慌てずに適切な行動をとることが大切です。めまいの症状は様々ですが、症状がひどい場合や繰り返す場合は医療機関への受診も検討しましょう。まずは、ご自身でできる対処法から見ていきましょう。
3.1 めまいが起きた時の対処法
めまいを感じたら、まずは落ち着いて行動することが重要です。焦りは症状を悪化させる可能性があります。
3.1.1 安全な場所に移動する
めまいを感じたら、まず安全な場所に移動しましょう。階段や道路など危険な場所にいる場合は、すぐにその場を離れ、壁や手すりなどに掴まりましょう。転倒して怪我をするリスクを減らすことが最優先です。
3.1.2 横になる
安全な場所に移動できたら、横になりましょう。可能であれば、頭を少し高くして寝ると、めまいによる不快感を軽減できることがあります。楽な姿勢で安静にすることが大切です。
3.1.3 目を閉じる
目を閉じると、視覚情報が遮断され、めまいによる不快感を軽減できることがあります。めまいが強い場合は、無理に目を開けようとせず、目を閉じて安静にしましょう。
3.1.4 水分補給
脱水症状もめまいの原因の一つです。めまいを感じたら、少しずつ水分を補給しましょう。冷たい水やスポーツドリンクなどがおすすめです。ただし、一度に大量に飲むと、かえって気分が悪くなる場合があるので注意が必要です。
3.2 めまいを起こしにくい生活習慣
めまいを予防するためには、日頃から生活習慣を整えることが大切です。規則正しい生活を送り、心身ともに健康な状態を保つように心がけましょう。
項目 | 具体的な内容 |
---|---|
規則正しい生活 | 毎日同じ時間に起床・就寝し、体内時計のリズムを整えましょう。 食事もできるだけ規則正しく摂るように心がけましょう。 |
十分な睡眠 | 睡眠不足はめまいを引き起こす原因の一つです。 毎日7時間程度の睡眠時間を確保し、質の良い睡眠を心がけましょう。 |
適度な運動 | 適度な運動は、血行を促進し、自律神経のバランスを整える効果があります。 ウォーキングや軽いジョギングなど、無理のない範囲で体を動かす習慣を身につけましょう。 |
ストレス管理 | ストレスは自律神経の乱れを引き起こし、めまいの原因となることがあります。 趣味やリラックスできる活動など、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。 |
バランスの良い食事 | 栄養バランスの良い食事は、健康な体を維持するために不可欠です。 特に、ビタミンB群や鉄分は、めまい予防に効果的と言われています。 |
これらの対処法や生活習慣の改善を試みても、めまいが続く場合や症状が悪化する場合は、医療機関を受診し、適切な検査と治療を受けるようにしましょう。自己判断で対処せず、専門家のアドバイスを受けることが大切です。
4. まとめ
突然のめまいは、不安や恐怖を引き起こすものです。この記事では、めまいの様々な原因、種類、年齢別の特徴、そして対処法について解説しました。めまいの原因は、良性発作性頭位めまい症、メニエール病、前庭神経炎、突発性難聴、脳梗塞・脳出血など多岐に渡ります。また、低血圧や貧血、薬の副作用、ストレスなどもめまいを引き起こす可能性があります。
めまいの種類は回転性、浮動性、動揺性に分けられます。どのタイプのめまいを感じているか把握することで、原因の特定に役立つことがあります。年齢によってもめまいの原因は異なり、10代・20代では起立性調節障害、30代・40代ではメニエール病や偏頭痛、50代・60代以上では脳梗塞・脳出血のリスクが高まります。めまいを感じたら、まずは安全な場所に移動し、横になって目を閉じ、水分補給を行いましょう。お困りの方は当院へご相談ください。
めまいが続く場合は、耳鼻咽喉科、神経内科、脳神経外科を受診し、適切な検査と治療を受けることが重要です。規則正しい生活、十分な睡眠、適度な運動、ストレス管理、バランスの良い食事を心がけ、めまいを起こしにくい生活習慣を送りましょう。この記事が、めまいでお悩みの方の不安解消に少しでも役立てば幸いです。
店舗情報
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店舗名
- リフェムLABO
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代表
- 山崎 了(やまさきさとる)
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住所
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大阪府高石市羽衣2丁目3-23
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